掛軸・和額・屏風の修理・修復屋 創業90年 プロも注文するお店です | あなたの作品に最も適した修理・修復方法をご提案致します |
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上田表装店
〒815-0071
福岡市南区平和2丁目
20-10-1
Tel 092-524-8916
Fax 092-524-8915
E-mail
hyougushi@jcom.home.ne.jp
定休日 不定休
営業時間 9:00〜20:00
責任者 上田博樹 |
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■ 掛軸の名称 |
表 |
裏 |
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☆ 掛け緒
掛軸を掛ける為の紐(ひも)
☆ かん
掛け緒を付けるのに使う金物
☆ 一文字
普通、金襴裂(きんらんきれ)を使用し、作品又本紙(ほんし)とも言う、の上下に
つけたもの。
☆ 中廻し
略して、中(ちゅう)とも言う。一文字と天の間に付ける。
☆ 天地(てんち)
中廻しの上下にあり、上下(じょうげ)とも言う。
普通の表具では、一文字、中廻し、天地には別々の裂地(きれじ)を使用し
一文字⇒中廻し⇒天地の順に裂地の質を落とすことが多い。
☆ 柱
作品(本紙)の左右の部分の縁を言う。
☆ 風帯
天の巾を三等分した辺りに、天の長さ分を下げたもの。
昔、中国では掛軸を玄関の所に掛けていたことがあったらしく、燕(つばめ)が
飛んで来た折に掛軸を汚されたらしい。そこで、燕は紙を嫌がることを利用して
掛軸に紙条を付けて、燕が近寄らないようにしたのが風帯の元らしい。
下がっている風帯は、垂風帯(さげふうたい)といい、裂地は大体、一文字と
同じ裂地を使用するので、一文字風帯とも言う。張りつけた風帯は、押風帯
(おしふうたい)と言う。
※) 風帯を真直ぐに伸ばした状態で、掛軸を仕舞う人がおられますが
横に折って仕舞ってください。風帯が折れてしまいますし、掛軸自体も
折れてしまいます。
☆ 露
風帯の端の左右に付いている房のようなもの。
白色を露、色物を花と言う。形も真直ぐのものや扇形、円形がある。
露を付ける位置は天と中廻しのちょうど境目になり、風帯の長さは、
正確には天の長さよりも少し長くなる。
☆ 軸
材料は、象牙、紫檀(したん)、花梨(かりん)[木材]、角(つの)[鹿や牛]
塗りもの、竹、陶器、金属、水晶などあり、形もたくさんある。
☆ 軸木
軸を付ける為の木で、主に杉材を使用する。軸と共に、掛軸の幅によって
太さが違う。
☆ 発装
半月状の木で、軸木と同じ材料を使用する。昔は、四角のものがあり
今でも中国産の軸に使用されているものもある。
☆ 上巻
掛軸の裏に付いている薄い絹で、掛軸を巻いて仕舞うときの補強だと思われる。
☆ 巻緒
掛け緒と同じ平紐で、掛軸を巻いて最後に巻き締める為のもの
☆ 軸助
掛軸の裏に、軸を補強する為に付けられたもの |
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■ 掛け軸の掛け方
掛け軸は床の間の壁面に掛ける場合が多いと思いますが
掛け軸専用のかけ金具(無ければヒートンでもよいです)
を出来る限り壁面に近くなるように取り付け、掛け軸の上部
に付いている横紐の中心部を金具に掛けて下さい。掛け軸を
巻く為の長い紐を調節して掛けるのは、よくありません。
掛け軸を掛ける位置を調節する金具などが、ホームセンター
などにありますので、それを使用して掛けて下さい。
また、軸下部の両側に下げる風鎮は、おもりと飾りの役目
ですので、風鎮の房が床に這うような時は、下げる必要はあ
りません。
■ 掛け軸の保存法
掛け軸は、出来る限り、晴天が2〜3日続いた日にホコリ
などを払い落として巻いて下さい。掛け軸の上部から二本
下がっている風帯は、真っ直ぐに伸ばしたままではなく
根元の所から左右に横折にして(掛け軸の幅より外に出た時
は、少し内に折り返して)巻きこんでください。元々、横に
折るように折り目が付けてあるはずです。
巻いた掛け軸は和紙か新聞紙に包み、専用の桐箱か紙の箱
に入れ、箪笥や脇床の上の段に仕舞って下さい。
下の段や地袋は、湿気が多いので避けた方が良いです。
専用の箱が無い時は、和紙か新聞紙に包んで下さい。
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